樹脂の日焼け回復 (ドリームキャスト若返りへの道)
昨年12月、物置きの掃除をしていたところ発掘された品がこちらとなります。
物置の中にひっそりと隠れていたのに、こんがりと日焼けしてしまっています。
蓋を開けたところ、元の色との差が歴然とわかります。
なぜ、日光にも当っていないのにこんがりと焼けてしまったのか。
色々とネットで調べてみたところ、日焼け(黄ばみ)の原因は樹脂の劣化によるものと、樹脂に添加されている添加物の化学変化によるものがあると分かりました。
添加物による黄ばみには、酸化防止剤によるものと難燃剤によるものとがあるそうです。
今回のドリームキャストの日焼けは、物置の中にひっそりと隠れていたのに日焼けしているので酸化防止剤に起因する「暗所黄変」と呼ばれるもののようです。
詳しい内容はわかりませんが、この日焼けは脱色する事ができるようです。
脱色するのに必要な事は、
・過酸化水素水
・漂白活性化剤
・紫外線
以上のものがあれば出来るとの事。
参考にしたサイトによると、上記の2つ(過酸化水素水、漂白活性化剤)については、市販されている洗剤で対応可能との事。
さっそくそのサイトで紹介されていた洗剤(ワイドハイターEX)を購入
とりあえず、ドリームキャストを分解し、上半分の部分を脱色します。
このようにスイッチやロゴ等をはずします。
いかに日焼けしているかがわかります。
脱色中の写真を取るのを忘れていましたが、脱色し始めたのが年末12月12日です。
透明な容器に入れ、ひたひたに浸かるように洗剤をいれること約2リットル。
それを日差しのあたる場所に放置する。
冬の弱い日差しの為、約一月もの間放置していました。
その結果が、こちらとなります。
一目見てわかると思いますが、白い!
思った以上に脱色されていました。
比較するものが無いと分かりにくいと思いましたので、まだ脱色していない蓋を並べます。
どうでしょうか、容器の大きさの関係上二つ同時に入れれなかったので分けましたがおかげで比較ができました。
これを重ねるとこうなります。
色の違いが一目瞭然ですね。
続いて、この蓋も脱色していきます。
同じように容器に入れ天日に当てます(約1ヶ月)。
その結果がこれです。
白くなったでしょう!
これに追加で、さらに約1ヶ月脱色した下半分を並べてみます。
下半分の方が白く見えますが、だいたい同じくらいの白さです。
日光の強さや、当てる時間により脱色具合がかわりますので同時に脱色しない場合、色の差がでます。
これで約三ヶ月もの期間を使い、どこに出しても恥ずかしくないくらいのドリームキャストになりました。
こうやって写真を並べると、見違えるくらい若返ったように見えます。
今回は、天日で実行したので相当な時間が掛かっています(約3ヶ月)、季節が冬と言う事もあり日照時間が短いのも時間が掛かった要因でしょう。
これが夏であれば相当な短縮に繋がったかもしれません。
また、天日ではなく紫外線ライトを使えば一日中照射できるのでもっと短縮が可能だと思います。
次回、同じようにするのならばその当りを実践したいと思います。
こんなものもありますので。(同時発掘されてました)